『あさが来た』の主な舞台は京都と大阪。主要な登場人物が話す言葉は、もちろん関西弁です。役者がこれを使いこなせるのか気になりますね? 不自然で違和感のある方言は聞いていて苦痛で仕方がないですから(^_^;)
ネイティブスピーカーなら問題はないでしょうけど、もしノンネイティブであれば…、少し不安を感じます。そこでこの点について少し調べてみることにしました。
出演者の出身地を確認すると…
と言っても、直接彼ら彼女らの母方言を知るのは難しいので、出身地から間接的にあたりをつけてみようと思います。
ということで、【登場人物の名前…出演者の名前:出身都道府県】という形で、下のように情報をまとめてみましたのでご覧ください。
- 今井あさ…波瑠 :東京都
- 今井はつ…宮崎あおい:東京都
- 今井忠興…升毅 :東京都
- 今井梨江…寺島しのぶ:東京都
- 白岡新次郎…玉木宏 :愛知県
- 白岡正吉…近藤正臣 :京都府
- 白岡よの…風吹ジュン:富山県
- 眉山惣兵衛…柄本佑 :東京都
- 眉山栄達…辰巳琢郎 :大阪府
- 眉山菊…萬田久子 :大阪府
- 雁助…山内圭哉 :大阪府
- 亀助…三宅弘城 :神奈川県
- 美和…野々すみ花 :京都府
赤字で示しているのが近畿出身の出演者、つまり、関西弁ネイティブだと思われる人たちです。この人たちについては方言が演技の邪魔になることはなさそうですね♪
一方で、約半数の、それもより注目が集まりそうな役者にノンネイティブであろう人たちが集まっています。言葉の問題に限って言えば…、人選に少し不安を感じざるをえないのですが…。
ノンネイティブでも意外に大丈夫?
言葉に不安を覚える関西弁ノンネイティブの出演者について、さらに詳細に調査したいと思います。何人かをピックアップして過去の関西弁の使用経験などについてまとめてみました。
升毅(ますたけし)
一番安心できそうなのがこの人です。出身地は東京都ですが、中学生の頃に大阪府に転校したり、大学は近畿大学だったり、関西圏でのコント系のバラエティ番組に多く出演した経歴があったりと、関西との繋がりが非常に強い役者さんです。当然、関西弁についても使用経験がありますし普通のノンネイティブとは一線を画すを考えていいでしょう。
本人も言葉については相当自信があるようで、プロフィールの特技の欄には、なんと「関西弁」の文字がw しかも括弧付きで「ネイティブ」の補足がw すいません、勝手にノンネイティブ認定してしまっていましたw プロ級とも言われる料理と並列して書くあたり、方言の習得状況について心配いらないのではないでしょうか?
寺島しのぶ
『赤目四十八瀧心中未遂』で関西弁の役柄を演じた経験があります。この作品では、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞などの栄誉ある賞を幾つも受賞していますし、言葉の問題もクリアしたと考えて間違いないでしょうね。違和感おおありの方言を話す女優が、そんな大きな賞を獲得できるのもおかしな話ですし。
宮崎あおい
『おかんの嫁入り』や『きいろいゾウ』などで関西弁の役柄を演じたことがあるようです。特に前者については、違和感のある方言が話される映画やドラマが好きではない監督からの徹底的な方言指導を受けた経験があるようですので、おそらくはそれが『あさが来た』にも生きてくるのでは? と思いますね。
波瑠
波瑠さんについては、意気込みを買いたいと思いますw
あとは波瑠さんのやる気次第?
ということで、『あさが来た』と出演者の関西弁の問題について、方言の習得状況や過去の出演作品を元に考えてみました。ネイティブスピーカーが多めなことや、ノンネイティブでも過去に関西弁の使用経験があるなど全体的に見ると言葉の問題についても配慮された配役になっているように思いますね。
あとは波瑠さんが、四度目のオーディションで遂に朝ドラの主役に抜擢、というこのチャンスを活かそうと努力さえしてくれれば、関西弁が不自然過ぎてドラマが楽しめない! なんてこともなくなりそうです。意気込みはすごいですし、期待はしてもいいと思いますよ?