ベビーカーでのバギーボードの使用は注意が必要。故障のリスク大！　修理費用は有償・高額になる可能性も…

存在しているからといって、使用してもいいとは限りません。

と言うと、ハァ？　って思われそうですが、事実です。上の子を乗せようとバギーボードを使っていたり買おうとしているそこのあなた！　後々、厄介な目に遭うことになるかもしれませんよ？

ベビーカーを使用する際の、1つの危険な落とし穴を紹介します。

売っているんだから、使ってもいいということなんだろう。と思うのは、これは当然のことだと思います。しかし、ベビーカーの取扱説明書を再度読んでみてください。使うなと書かれていませんか？　バギーボードは。

試しに、大手のベビーカーメーカーのFAQ （よくある質問と回答）を確認してみましょう。

まずはアップリカです。

［質問］
ベビーカーに上の子供を乗せるためのボードを取り付けてもいいですか？

［回答］
ベビーカー本体に、お子様を載せるためのボードなどは取り付けないでください。破損の原因となります。

次にコンビはどうでしょうか？

［質問］
兄弟で乗れるようなボード（バギーボード）は販売していますか？

［回答］
弊社では、ご兄弟でベビーカーに乗れる「外付けのボード等の商品」（バギーボード等）の販売はございません。また、ボードをご使用された場合、ベビーカーの一部を傷つけたり、脚パイプが折れたり、曲がったりする可能性がございます。お子様がケガをされる危険も高いので、絶対に使用しないで下さい。

多くのメーカーが、同じようにベビーカーの使用を控えるようにお願いをしています。あなたのベビーカーはどうですか？　まずは、取扱説明書やメーカーのサイトを確認してみましょう。

両社ともに、ベビーカーへのバギーボードの取付・使用は控えてほしい、という立ち場です。その理由は、両方ともベビーカーが破損するおそれがあるということですね。他のメーカーも同様でしょう。

折れたり曲がったりなんてするの？　金属製でしょう？

普通に折れますし曲がります。もちろん長い間大きな負荷がかかり続けた結果ではあるでしょうが。脚のフレームがそうなると、もはやベビーカーとしては使い物にならなくなります。

少しくらい曲がったところで、と思うかもしれません。

しかし、想像してみてください。左の後ろ脚だけが曲がってしまった状況を。そうなると、そこだけタイヤが接地しなくなります。走行時はとても不安定ですし、がたつきが気になって仕方ないでしょう。

押す方も大変ですが、乗る方も同じです。終始ガタガタ揺れるベビーカーでは寝てもいられないでしょう。赤ちゃんが嫌がって乗ってくれなくなることも考えれます。

曲がってこれなら、折れればなおのことです。

厄介事はこれだけではありません。故障の結果、ベビーカーの修理が必要になります。

もちろん有償での修理になる可能性が高いです。

というのも、取扱説明書などでバギーボードの使用を控えるように注意や警告が行われているためです。それに従わなかった使用者の過失や故意が認定されるでしょうから。

取扱説明書の使用方法に従った通常の使い方をしていての破損や変形なら無償修理となるでしょうが、この場合は明らかにそうではありませんし。要は、間違った使い方をしたことによる故障ですので。

しかも費用は高額化するでしょう。

幌が変形したから幌骨を交換だとか、タイヤが摩耗したからそれごと交換だとか、そうはいきません。対象は主に金属のフレームで、ベビーカーを構成する主要な部位の1つです。

それ自体高価ですし、交換するにも時間がかかります。バランス調整なども必要ですから、工賃も大きくなるかもしれません。そうなると、全体的に費用がかさむことは十分考えられます。

下手をすると、新しいベビーカーが1台買えるくらいになるかも？

ということで、以上の内容をまとめたいと思います。

もちろん全てのメーカーが同じではないでしょうし、あなたが自己責任で使うというのであれば、これは止めようがありません。しかし、それでもこのようなリスクがあるということは十分承知しておくべきでしょう。