三者に嫌がられる? 習い事の先生にお中元やお歳暮を贈ること!

お中元にシュークリームもいいけれど…

子どもの習い事の先生にお中元やお歳暮などの贈り物をすること。親は、良かれと思ってやりますが、いろいろな人からさまざまな形で嫌がられる場合があることも事実です。

それでもあなたは贈りますか? まずはこの記事を確認してから決めてもよいのではないでしょうか?


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他の家庭へのプレッシャー

ある時、同じ習い事の教室に子どもが通う親御さんが先生に対してお中元を贈ったことを知ったとします。今までは、他の親御さんは誰一人そんなことはしていなかったにも関わらずです。

あなたはどう思いますか? 私も贈った方がいいのでは? 贈らないと、子どもや私のことを先生に悪く思われるのでは? そんなプレッシャーを感じてしまいませんか?

あなたが贈れば、同じ心理的・精神的負担を他の親御さんに与えてしまうことになるかもしれません。え? ○○ちゃんの家のお母さん、お中元を贈ったの? ウチも贈らないとマズイかなー、というように。

その負担は、経済的負担を伴う場合は非常に大きいものとなるでしょう。習い事に通わせている家庭の全てが裕福なわけではありません。お中元のための出費が家計に大きな打撃を与える可能性もあるのです。


自分の子に不信感を与える

選抜で大会やコンクールに出場できる習い事の教室に子どもが通っているとします。子どもは懸命に練習に励み、自分の努力で出場を勝ち取るために努力を重ねています。そんな中、あなたはお中元を先生に贈ります。

子どもはどう思いますか? それを一種の賄賂だと考えないでしょうか? え? 出場させてもらえるように、先生の機嫌を取るために贈ったの? そんな疑念を感じさせてしまいませんか?

その疑念は、子どものプライドを傷つけることになるでしょう。練習だけでは出場は勝ち取れない、あなたにそこまでの素質や能力はない、というメッセージがお中元から読み取れてしまうためです。

仮に出場が決まったとしても、素直には喜べないかもしれません。自分の努力や実力によるものか、お中元によるものかが判別できないためです。目的を果たしたのに、むしろ子どもは悲しんでしまう可能性があります。


先生は何を思うか?

ある時、習い事の教室に通う子どもの親御さんに先生がお中元を贈られたとします。大会やコンクールへの選抜選手を子どもたちの中から決める前にです。

先生はどう思いますか? これは賄賂ではないのか? 貰ったからには、子どもを出場させてあげなくてはならないのではないの? そんな思いを抱かせることになりませんか?

その思いは、たとえそんなつもりは全くなかったとしても抱いてしまうのが普通だと思います。贈り物を貰っておいてその子どもや親御さんをむげに扱うというのも難しい話ですから。

最終的にお中元を貰ったか否かとは無関係に出場選手を決定したとして、その判断に自信が持てないかもしれません。決定をお中元が左右したことを否定しきるのは難しい可能性があります。


それでもあなたは贈りますか?

それでもお中元を贈りますか?

このように、習い事の教室の先生にお中元やお歳暮を贈ることにより、他の親御さん、我が子、教室の先生、三者三様の形で困らせてしまう危険性があるのです。

それでもあなたは、お中元やお歳暮を贈りますか? 日頃の感謝を伝えるための重要な方法の1つ ではありますが、むしろ、周りを傷つけてしまうことがありうるということを、どうぞお忘れなく。


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